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第3回シン・目白を歩こう! 名店編「ルート・デュ・ショコラ 目白店」さん

チョコレートという言葉に、まだ“専門店”の響きがなじまなかった時代。
1977年、目白通りに開かれたこの店は、東京におけるショコラティエ文化の扉をそっと開きました。

「ルート・ドゥ・ショコラ」──チョコレートの道を意味するその名の通り、創業以来ただ一筋に、チョコレートという素材と向き合い続けてきたお店です。
流行を追うのではなく、量産にも走らない。
一粒に込められるのは、素材への敬意と、手をかけることを惜しまない誠実な姿勢。

見た目は静かで、どこか控えめ。けれどひと口で伝わる、時代に流されない“職人の哲学”。
口どけの奥にある深い香りとほのかな余韻は、目白という街の空気とよく似合います。

本当にチョコレートが好きな人の記憶に、そっと残り続ける一軒です。

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